障害年金の受給額について見ていきましょう。障害年金の受給額は次の特徴があります。
障害年金の受給額ポイント
- 受給額は毎年度(2021年度(令和3年度)の場合は2021年4月~2022年3月)変化
- 障害年金は非課税のため所得税や住民税の控除はなし
障害年金の支給日は年6回で偶数月に2ヶ月分まとめて15日振り込まれる仕組みです。
15日が土日祝の場合には金融機関が営業している直前の平日に振り込まれます。
今年度の障害年金の支給スケジュールを見ていきましょう。
6月 | 2021年度(令和3年度)の4月・5月分の振り込み |
---|---|
8月 | 2021年度(令和3年度)の6月・7月分の振り込み |
10月 | 2021年度(令和3年度)の8月・9月分の振り込み |
12月 | 2021年度(令和3年度)の10月・11月分の振り込み |
2月 | 2021年度(令和3年度)の12月・1月分の振り込み |
4月 | 2021年度(令和3年度)の2月・3月分の振り込み |
上記のようなスケジュールです。
4月に振り込まれる分は前年度の2・3月分となり、新年度の金額は6月分からのスタートとなります。
障害年金の受給額は種類によって違う
障害年金の種類によって受給額は異なります。障害年金には大きく分けて2種類です。
- 障害基礎年金
- 障害厚生年金
障害年金となるのか、厚生年金となるかは初診日に加入していた年金によって決まるで覚えておきましょう。
それぞれの違いについては「障害年金とは?」をご覧ください。
ここではそれぞれの障害年金の受給額を紹介します。
障害基礎年金の受給額
障害年金基礎年金の全体受給額は次の通りで、1級の年金額は2級の1.25倍です。
等級 | 障害基礎年金 | |
---|---|---|
重 | 1級 | 976,125円 (月額81,343円)+子の加算 |
軽 | 2級 | 780,900円 (月額65,075円)+子の加算 |
子どもの加算
子どもの加算とは障害基礎年金を受給する人に子どもがいる場合に特別に加算される額です。
- 高校卒業時(18歳到達年度末)までの子ども
- 年収が基準を下回っている子ども(前年年収が850万円未満)など
子どもの加算を受ける場合は、上記をはじめとした一定の条件をクリアしておく必要があります。また子どもが障害等級の1・2級の場合、子どもの加算は18歳年度末から20歳まで2年延長されます。
詳細な条件を知りたい方はお気軽にご相談ください。
子どもの数 | 加算される金額 |
---|---|
1・2人目までの子ども | 224,700円(月額18,725円)/1人 |
3人目以降の子ども | 74,900円 (月額6,241円)/1人 |
どれくらい受給できるかどうかは人それぞれ異なります。
障害厚生年金の受給額
厚生年金保険に加入(会社員など)時に初診日だった方が受給対象となるのが障害厚生年金です。
障害厚生年金は1・2・3級と障害手当金の4種類があり、障害基礎年金よりも種類が多いです。
障害厚生年金の受給額は次のようになります。
等級 | 障害厚生年金 | |
---|---|---|
重 | 1級 | 障害基礎年金(976,125円+子の加算)+報酬比例の年金×1.25+配偶者加給年金 |
↑ 症 | 2級 | 障害基礎年金(780,900円+子の加算)+報酬比例の年金+配偶者加給年金 |
状 ↓ | 3級 | 報酬比例の年金(最低585,700円(月額48,808円)) |
軽 | 障害手当金 | 最低117万1,400円(報酬比例の2年分) ※一時金 |
障害厚生年金の等級が1・2級の場合は障害基礎年金に、報酬比例年金や配偶者加給年金が上乗せされる形で厚生障害年金を支給されます。
報酬比例年金とは基礎年金に上乗せされる厚生年金のことです。
報酬比例年金額は平均標準報酬額や厚生年金保険の加入期間によって変わるため人によって受給額が異なります。
配偶者加給年金
障害厚生年金の1・2級の受給対象者に前年年収が850万未満などの一定条件を満たしている65歳未満の配偶者がいる場合には配偶者加給年金が別途加算されます。
しかし、配偶者自身が20年以上の加入期間の老齢厚生年金・障害基礎年金・障害厚生年金・退職共済年金のいずれかを受給しているときは受け取れません。
等級 | 金額 |
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1・2級 | 224,700円(月額18,725円) |
3級・障害手当金 | 支給なし |