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障害年金コラム

人工透析にかかる自己負担費用はどれくらい?負担の軽減策についても解説

人工 透析 費用 自己 負担

鳥海謙一郎
監修者
鳥海社会保険労務士事務所
鳥海謙一郎
一般企業に勤務しながら社会保険労務士の資格を取得。資格取得後は企業顧問や労務管理などの一般的な社労士業務を経験。社労士業務を経験後に独立、鳥海社会保険労務士事務所を開業。現在は企業顧問や障害年金申請代行など、法人・個人問わず幅広い案件に対応。

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人工透析にかかる費用

人工透析にかかる費用は受ける人工透析の方法によって変わります。

  • 血液透析
  • 腹膜透析
  • その他諸費用

ここでは、上記2項目に分けて、治療費用を解説していきます。

血液透析

血液透析とは、人工腎臓を使用して血液から余計な老廃物などを除去する透析方法です。医療機関で透析を行えるため、安心して治療が行えますが、週3回通院し、1回の治療で4〜5時間程度かかることから、行動範囲に大きな制約があります。

血液透析の医療費は約3万円/回といわれています。前述のとおり、透析治療は週3回通院しないとならないため、1ヶ月換算で約40万円、年間では約480万円かかる計算です。

腹膜透析

腹膜透析とは、腹膜にある毛細血管と腹腔に透析液を注入して、余分な老廃物などを除去する透析方法です。腹膜透析は自宅で実施できる治療法であり、週1回通院すればよいため、通院回数や行動範囲の制約がありません。

ただし、透析液などの費用がかかるため、1ヶ月あたりの医療費は約30万~50万円と血液透析の費用とほぼ変わりません。

鳥海所長
腹膜透析は一生続けられないケースがほとんどで、一般的に行える治療期間は5~8年程度です。

腹膜透析が行えなくなった後は、血液透析への移行か、腎移植を検討しなければなりません。

その他諸費用

人工透析が適切に行われているか血液検査が必要な他、感染症・合併症のリスクがあるため、定期検査が必要です。

また、人工透析の原因となった病気によってはこちらの治療も並行して行う必要があるため、年間400万~600万円程度かかります。

医療費の助成制度

人工透析治療における経済的負担を軽減するために、様々な医療費助成制度が設けられています。現在利用できる制度を簡単にみていきましょう。

制度名概要
特定疫病療養受療制度人工透析を受けている患者の自己負担額を減らせる制度。
健康保険加入の透析患者全員が対象。
障害者自立支援医療制度心身障害の除去・軽減が目的の医療制度。
医療費の自己負担額を国が助成してくれるものの、助成を受けるには下記条件がある。

  1. 身体障害者手帳の取得
  2. 自立支援医療機関に指定されている医療機関の治療を受けている
重度心身障害者医療費助成制度健康保険加入の重度障害者の方が医療機関に受診した際、国が医療費の自己負担額を助成する制度。
小児慢性特定疾患治療研究事業慢性疾患で長期療養を要する児童の健全な育成を目的に、医療費の事故負担分を補助する制度。
対象は18歳未満の児童だが、それ以降の治療が必要だと認定されれば、20歳まで延長可能。
鳥海所長
身体障害者手帳を取得している場合、様々な障害福祉サービスの利用も可能です。

経済的な負担を軽減するために「障害年金」を申請しよう!

医療費の助成制度ではありませんが、経済的な負担を軽減する手段として「障害年金」というものがあります。

障害年金とは、病気やケガなどによって、生活・仕事に制限が生じた際、現役世代でも受給できる年金制度です。申請しないと受給できないことから「もらい忘れの年金」ともいわれ、制度自体知らない方や自分自身が受給対象者だと気付いていないケースも少なくありません。

通常、障害年金は受給要件をクリアした上で、必要書類を提出し、その書類をもとに審査が行われ、受給可否および、障害等級が決められます。受給申請したからといって、必ず受給できるわけではありません。

人工透析を受けている場合は原則「障害年金2級」

ただし、人工透析を受けている方は、障害認定基準の「第12節/腎疾患による障害」の規定により、原則「障害年金2級」と認定されます。

鳥海所長
つまり、障害年金の受給要件さえクリアしていれば、受給申請によって障害年金2級を受給できるということです。

申請の負担を軽減したいなら障害年金の代行サービスがおすすめ!

原則障害年金2級として認定されるとはいえ、障害年金の申請にあたっては様々な書類を準備しなければなりません。

「仕事も忙しいため、人工透析治療を行いながら申請書類を準備するのは大変」「自力申請は不安も大きい」という方は、専門家に障害年金の申請を代行してもらうのがおすすめです。

鳥海所長
申請代行であれば、障害年金の申請が豊富な専門家が必要な書類の洗い出しから、書類作成まですべて行ってくれます。

そのため、自力で申請するよりも書類の不備がありません。また、手早く手続きが行えるため、最短で障害年金の受給が可能であり、経済的な不安を最小限に抑えられます。

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人工透析 費用 自己負担でよくある質問

「人工透析 費用 自己負担」でよくある質問は次のとおりです。

  • 障害年金の受給額はどれくらいですか?
  • 人工透析で障害年金を取得する際の要件はありますか?
  • 人工透析の障害年金受給事例にはどのようなものがありますか?

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.障害年金の受給額はどれくらいですか?

障害年金の受給額は、年度(4月から翌3月)や障害年金の種類、障害年金等級などによって、異なります。

鳥海所長
ただし、障害基礎年金よりも障害厚生年金の方が、等級の幅が広くて手厚い他、報酬比例分が上乗せされるため、受給額が高めです。

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2.人工透析で障害年金を取得する際の要件はありますか?

人工透析に限らず、障害年金を受給する際は、下記3つの要件を満たしておく必要があります。

  1. 初診日の特定
  2. 年金保険料の納付状況
  3. 障害の状態

鳥海所長
受給要件の詳細については下記記事をご確認ください!

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3.人工透析の障害年金受給事例にはどのようなものがありますか?

人工透析の障害年金受給事例は以下のとおりです。

人工透析で障害厚生年金2級を受給

人工透析で障害基礎年金2級を受給

人工透析および右足膝下切断(肢体障害)で障害基礎年金1級を受給

鳥海所長
人工透析は原則、障害年金2級ですが、合併症の有無や重症度によっては1級の受給も可能です。

1級の受給が可能かどうか確認したい方や目指したいという方は、1度障害年金専門の社会保険労務士にご相談することをおすすめします。

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障害年金の申請を自力で行うことは可能です。しかし、障害年金の申請は専門性が高いため、知識がない方がイチから申請しようとすると手間や労力がかかる他、受給確率が下がるリスクがあります。当記事では自力申請が難しい理由や自力申請した方がよい場合などについてみていきます。

まとめ

人工透析にかかる費用は高額で、経済的な負担が非常に大きいです。また、血液透析の場合は1回あたり4~5時間かかる治療を、週3回受けなければならないため、生活・仕事にも大きな支障をきたしてしまい、収入も大きく減ってしまう可能性があります。

人工透析の場合、受給要件さえ満たしていれば、原則「障害年金2級」とされ、障害年金の受給が可能です。金銭面での不安を少しでも解消するためにも、助成金と一緒に障害年金の申請も行うことをおすすめします。

鳥海所長

鳥海社会保険労務士事務所は、千葉県流山市を中心に腎疾患や人工透析に関わる障害年金申請代行業務を行っています。

書類作成に自信がない、医師とのやりとりが上手くいっていなくて悩んでいるのであれば、専門家の意見などを交えながら、一緒に障害年金の受給を目指しませんか?

障害年金の受給を検討されている方はお気軽にご相談ください!

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鳥海社会保険労務士事務所は、「多くのお客様の障害年金申請のお手伝いをさせていただくことで、そのひとつひとつを大きな経験とし、その経験を明日同じような境遇に立っている誰かの手助けに役立てること」を目指してきました。

依頼者様が障害年金を受給できるよう、これまで培った知見・経験と丁寧なヒアリングで、依頼者様のご希望に添えるようサポートしています。

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