高次脳機能障害とは?
高次脳機能障害とは、脳の損傷によって生じる認知機能障害です。
中途障害の1つであり、以前できていたことができなくなるため、生活・仕事に大きな支障が生じます。
ただ、高次脳機能障害は身体麻痺などと違い、外見では分かりづらいため、「見えない障害」ともいわれ、周囲から理解されにくいです。
高次脳機能障害の原因
高次脳機能障害の原因は主に次のとおりです。
- 脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管障害
- 脳炎
- 交通事故や労災事故などによる脳外傷
- 心肺停止状態による低酸素脳症
高次脳機能障害の代表的な症状
高次脳機能障害の代表的な症状は次のとおりです。
- 記憶障害
- 注意障害
- 半側空間無視
- 遂行機能障害
- 社会的行動障害
- 脳疲労
また、重篤度も人によって異なるため、注意が必要です。
高次脳機能障害が発症すると寝てばかりになる?
高次脳機能障害が発症した方の中には、ベッドで横になる頻度が増え、寝てばかりになる方も多いです。
これは障害によって以前できていたことができなくなって自信がなくなったり、症状の1つである社会的行動障害などにより、意欲的に物事に取り組めなくなったりすることが原因だと考えられます。
このような場合、高次脳機能障害の症状であることを理解し、行動を促すように声掛けを続けることが大切です。
高次脳機能障害で障害年金の受給は可能
高次脳機能障害も障害年金の対象です。
そのため、高次脳機能障害の障害状態が認定基準を満たしているのであれば、障害年金を受給できる可能性は十分にあります。
高次脳機能障害で障害年金の受給は難しい?
高次脳機能障害の原因である脳血管疾患は日本の死因上位トップ3に入る発症者数が多い病気です。
そのため、高次脳機能障害関連の障害年金申請者数は多く、事例も豊富であることから、受給ハードルは高くありません。
しかし、高次脳機能障害は「見えない障害」であり、他の後遺症に比べて重篤な症状かどうか判断しにくいため、申請書類はポイントを押さえた内容で作成する必要があります。
また、高次脳機能障害は人によって様々な症状が現れますが、現れている症状によって種類の異なる複数の診断書を用意しなければなりません。
以上の点から、申請に慣れていない方が障害年金の受給申請をするのは難しいです。
高次脳機能障害で障害年金の受給は難しい?受給するために必要なことについても解説
高次脳機能障害は、脳血管疾患や脳外傷などで脳にダメージを受けた結果、注意力や言語などの機能が働かなくなる認知機能障害です。日本人は脳血管疾患を発症する割合が多いことから高次脳機能障害関連の障害年金申請も多く、認定事例も豊富なため、高次脳機能障害の障害年金受給ハードルは高くありません。このような状態でありながら、高次脳機能障害で障害年金の受給が難しいとういわれる理由を解説します。
高次脳機能障害で障害年金を受給するなら専門家の申請代行がおすすめ!
「障害年金の受給確率を少しでも高めたい」「申請する負担を軽減させたい」という方は、障害年金専門社会保険労務士に申請を代行してもらうのがおすすめです。
相談時にしっかりとヒアリングをするため、相談者様の状況に最適な内容で受給申請することが可能です。
専門家に相談すれば、申請に必要な各種書類の作成を代行してくれる他、診断書内容を添削してくれるため、素人が申請するよりも受給確率を向上させられます。
また、医師との交渉ができないという場合は、申請者本人に代わって、医師に診断書作成を依頼してくれます。
障害年金の等級や受給確率を少しでも高めたいのであれば、専門家に障害年金の申請を代行してもらうのがベストです。
障害年金の申請を自力で行うことは可能?自力で可能な場合と社労士に依頼した方がよい場合も解説!
障害年金の申請を自力で行うことは可能です。しかし、障害年金の申請は専門性が高いため、知識がない方がイチから申請しようとすると手間や労力がかかる他、受給確率が下がるリスクがあります。当記事では自力申請が難しい理由や自力申請した方がよい場合などについてみていきます。
「高次脳機能障害寝てばかり」でよくある質問
「高次脳機能障害寝てばかり」でよくある質問は次の3つです。
- 高次脳機能障害と診断されたら障害年金を確実に受給できる?
- 高次脳機能障害は回復しますか?
- 高次脳機能障害で受給する際のポイントとは?
それぞれ詳しく解説します。
高次脳機能障害と診断されたら障害年金を確実に受給できる?
高次脳機能障害と診断されたからといって、必ず障害年金を受給できるというわけではありません。
障害年金を受給するためには、「初診日の確定」「保険料の納付」「障害の状態」の3つの要件を満たしておく必要があります。
3つの要件を満たしていても必要書類を提出のうえ、書類内容をもとに審査が実施されて受給可否および、障害等級が決定します。
そのため、高次脳機能障害と診断されていても、審査時に障害の程度が受給に満たないと判断されれば、障害年金を受給できないため、注意が必要です。
高次脳機能障害は回復しますか?
高次脳機能障害の症状に合わせた適切なリハビリを受ければ、症状が回復する場合があります。
しかし、個人差があるため、リハビリを受けたからといって、症状が必ず回復するとは限りません。
また、高次脳機能障害を発症後、長い期間を経て回復する方もいますが、発症から年月が経過した場合、よくなる程度には限界があるといわれています。
そのため、一定の回復を目指すのであれば、早期のリハビリが欠かせません。
高次脳機能障害で障害年金を受給する際のポイントとは?
高次脳機能障害で障害年金を受給する際のポイントは次の2つです。
- 症状を特定して必要な診断書を洗い出す
- 医師としっかりとコミュニケーションを取り、生活にどれくらいの支障が出ているのかを具体的に伝える
上記以外にも「診断書の内容を確認する」「病歴・就労状況等申立書を正確に記入する」といったポイントを押さえておく必要があります。
しかし、一般の方が申請する場合、どういったポイントを押さえておくべきか分からないことがほとんどです。
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障害年金の申請を自力で行うことは可能です。しかし、障害年金の申請は専門性が高いため、知識がない方がイチから申請しようとすると手間や労力がかかる他、受給確率が下がるリスクがあります。当記事では自力申請が難しい理由や自力申請した方がよい場合などについてみていきます。
「高次脳機能障害寝てばかり」のまとめ
高次脳機能障害になったからといって、寝てばかりになるとは限りません。
しかし、高次脳機能障害の症状によっては意欲的に物事に取り組めなくなるため、寝てばかりになる方は少なくありません。
症状の悪化を防ぎ、寝てばかりにならないためには行動を促すように声掛けを続ける必要があります。
しかし、症状がほぼ回復しない可能性はゼロではありませんし、それによって生活・仕事に支障が生じてしまうと、経済的な負担や不安が増してしまいます。
高次脳機能障害でも障害年金を受給できる可能性があり、受給できれば経済的な負担・不安の軽減が可能です。
高次脳機能障害で生活・仕事に支障が生じている場合、障害年金の受給を目指すことをおすすめします。
鳥海社会保険労務士事務所は、千葉県流山市を中心に高次脳機能障害に関わる障害年金申請代行業務を行っています。
書類作成に自信がない、医師とのやりとりが上手くいっていなくて悩んでいるのであれば、専門家の意見などを交えながら、一緒に障害年金の受給を目指しませんか?
障害年金の受給を検討されている方はお気軽にご相談ください!