
高次脳機能障害とは、交通事故・脳卒中・脳炎などによって脳が損傷を受けた後に現れる、認知や行動面の後遺障害です。
高次脳機能障害は記憶力の低下や、注意力の欠如など、さまざまな症状があり、人によって現れる症状が異なります。
この記事では、高次脳機能障害と診断された方やご家族に向けて、高次脳機能障害が日常生活に与える影響について解説します。

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高次脳機能障害の代表的な症状
外見上は健常に見えることが多い高次脳機能障害ですが、記憶障害をはじめ、さまざまな症状が出てきます。
高次脳機能障害の代表的な症状は次の7つです。
- 記憶障害:新しい出来事を覚えられない(前向性健忘)、過去の出来事を思い出せない(逆行性健忘)など、情報の保持と再生が困難になる
- 注意障害:集中が続かない、周囲の刺激にすぐ反応してしまう、複数の作業を同時に行えないなど、注意の持続・選択・分配に問題が生じる
- 遂行機能障害:目標を立てて計画的に行動する力が低下し、段取り・時間管理・問題解決が困難になる
- 社会的行動障害:感情コントロールの難しさや脱抑制、共感力の低下によって、人間関係のトラブルや不適切な言動が増える傾向がある
- 病識欠如:自分に障害があることを認識できず、「自分は普通にできている」と思い込むため、治療や支援の拒否につながりやすい
- 言語障害(失語症):言いたい言葉が出てこない(喚語困難)、会話が成り立たない、読み書きができないなど、言語表出・理解の障害が生じる
- 視空間認知障害:空間や距離、位置関係を認識する力が低下し、物にぶつかったり、衣服をうまく着られなかったりする
なぜ高次脳機能障害は社会的な理解を得にくいのか?本人・家族が直面する課題
高次脳機能障害は、外見上では障害が分かりにくく、症状も多様であることから、周囲の理解を得ることが非常に難しいとされています。
記憶力の低下、注意力の欠如、感情の起伏などの症状があっても、見た目には健康そうに見えるため、周囲から「甘えているのでは」「努力が足りないのでは」と誤解されがちです。
その結果、本人が職場や家庭内で孤立し、家族も精神的・経済的な負担を抱え込みやすいという課題があります。
このような背景から、高次脳機能障害は社会的なサポートが届きにくく、長期的な孤立と生活困窮を招くことが少なくありません。
2025年時点での支援制度活用状況と今後の課題──厚生労働省資料をもとに解説
2025年現在、日本では高次脳機能障害に関する支援制度は一定程度整備されています。
障害年金や障害者手帳の対象となるケースが多く、自治体によっては地域リハビリテーション支援センターや家族向け相談窓口が設置されています。
しかし実際には、制度の周知不足や診断・書類作成のハードルが高いため、制度活用が進まないのが現状です。
診断に必要な専門医の数が限られていることから、同じ症状でも対応の質が大きく異なるのが現実であり、初診や診断書の取得までに数か月を要する地域も少なくありません。
このような背景から、本人や家族だけで問題を抱え込まず、早期に専門家へ相談することが重要です。
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- 人工透析などで障害年金を申請したいが、手続きが複雑で何からはじめればよいか分からない
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申請代行サービスを利用するデメリット
申請代行を依頼する場合、下記のようなデメリットがあります。
- 着手金や事務手数料などの初期費用がかかる(初期費用は申請が不支給となった場合でも返金されないことが一般的)
- 依頼する社労士によって対応の質や業務範囲が異なる
- 手続きの詳細を把握しづらくなるため、手続きの流れを把握したい方には不向き
- 自分でできる部分が多い場合、費用に対して得られるメリットが少ない場合がある
申請代行サービスを利用するメリット
一方、申請代行サービスを利用するメリットは次のとおりです。
- 成果報酬型のため、受給が決定するまで報酬を支払いする心配がありません
- 個人申請よりも高い認定率で、安心して任せられます
- 申請後のアフターフォローや更新サポートも充実
- 書類不備や手続きミスによる不支給リスクを大幅に軽減
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「高次脳機能障害 障害年金」でよくある質問
高次脳機能障害と診断された方やそのご家族の多くが、「障害年金はもらえるのか」「手続きは難しいのではないか」といった不安や疑問を抱えています。
そのような方に向けて、ここでは「高次脳機能障害 障害年金」でよくある質問をまとめました。
Q1:家族が代わりに申請できますか?
はい、家族が代理で障害年金の申請をおこなうことは可能です。
高次脳機能障害のように、本人の判断力や意思疎通が難しいケースでは、家族が代わって手続きすることは少なくありません。
Q2:申請から受給までの期間はどのくらいかかりますか?
申請から実際に障害年金の支給決定が下りるまでの期間は、通常3〜6か月程度が目安です。
ただし、これはあくまで平均的な目安であり、準備の状況や書類の正確性、地域によって変動します。
特に高次脳機能障害の場合、診断書の作成には一定の時間がかかることがありますし、書類に不備があると再提出や確認作業が発生し、結果的にさらに時間がかかることになります。
そのため、スムーズな受給を目指すなら、早期に準備を始めることが重要です。
Q3:過去に不支給だった場合でも再申請は可能ですか?
はい、過去に障害年金の申請が不支給となった場合でも、症状や生活状況が変化していれば再申請は可能です。
一度不支給となったからといって諦める必要はありません。
不安であれば、専門家のアドバイスを受けながら再申請することも視野に入れるとよいでしょう。
Q4:自力での申請は可能ですか?
障害年金の申請は、自力でも可能ですが、高次脳機能障害のケースでは注意が必要です。
申請には、診断書や初診日証明、生活状況の詳細な記録など、多くの専門的な書類を用意しなければなりません。
特に高次脳機能障害は「見た目でわかりづらい障害」のため、申請においては内容の正確性と説得力が重視されます。

症状の訴え方や診断書の表現によって、審査結果が大きく変わる他、手続きに慣れていない方が書類を独自で作成すると、意図せず不利な内容になることも多いです。
そのため、受給確率を少しでも高めたいのでれば、障害年金に精通した社会保険労務士への依頼をおすすめします。
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障害年金の申請を自力で行うことは可能?自力で可能な場合と社労士に依頼した方がよい場合も解説!
障害年金の申請を自力で行うことは可能です。しかし、障害年金の申請は専門性が高いため、知識がない方がイチから申請しようとすると手間や労力がかかる他、受給確率が下がるリスクがあります。当記事では自力申請が難しい理由や自力申請した方がよい場合などについてみていきます。
まとめ
高次脳機能障害を抱える方は、経済的な支援などによって、日常生活や就労、社会参加をサポートされています。
2025年現在、障害年金をはじめとした制度は整備が進んでおり、見えにくい障害への理解と支援体制も少しずつ拡充されていますが、制度の認知不足して活用していない方も少なく
ありません。
今回のポイントは主に次のとおりです。
- 高次脳機能障害には、記憶障害・注意障害・遂行機能障害など代表的な7つの症状と、その他の関連症状が存在します。
- 外見ではわかりにくいため、誤解や孤立を招きやすく、制度活用が遅れることが多く見られます。
- 障害年金の申請には初診日証明や専門的な診断書が必要となり、自力での対応が難しいケースもあります。
不安を感じたときは、早めに専門家へ相談し、制度を上手に活用することが大切です。